第19回日本NO学会学術集会 The 19th Annual Scientific Meeting of the NO Society of Japan

会長挨拶

福本 義弘

第19回日本NO学会学術集会

会長 福本 義弘

久留米大学医学部内科学講座 心臓・血管内科部門 主任教授

このたび、第19回日本NO学会学術集会を担当させていただくことになりました。会期を2019年6月14日(金)・15日(土)、会場を九州は福岡県久留米市、2016年4月に開館した久留米シティプラザで開催いたします。前回は日本酸化ストレス学会との合同開催であり、しかも京都での開催という、学術的要素に都市の魅力が加わり非常に盛会に行われました。本学術集会も引き続き、筑後地方の豊かな自然環境もご紹介しながら、皆様との積極的な意見交換の場となれば幸いです。

さて、NOは非常に強力な血管作動物質であり、血管弛緩作用をはじめとして、抗血栓作用、抗動脈硬化作用など、非常に多くの役割を果たしています。一方で、超高齢社会を迎えたわが国においては、NOのみならず他の血管作動物質も考慮しながら、全身的な脳・心血管・腎保護を目指し、高齢者がより高いクオリティオブライフを維持したまま生活を継続する、すなわち健康寿命の延伸を目指すことが我々の責務であると考えます。今回の学術講演会はそれらを念頭に置き、現代の医療環境に根ざしたはば広い内容となっております。

本学術集会では、脳領域、心血管領域、腎領域のそれぞれのエキスパートをお呼びし、特別講演およびシンポジウムを企画しております。また一般演題も若手研究者をはじめ、全国から基礎研究および臨床研究を発表していただき、若手研究者の育成にもつながる学術集会となれば幸いと存じます。

個人的なことになりますが、第1回学術集会は2001年に竹下彰九州大学教授(循環器内科学)、第8回学術集会は2008年に下川宏明東北大学教授(循環器内科学)が開催され、私を直接指導していただいた2名の先生が開催された学術集会であります。そのような意義ある学術集会を開催させていただける機会に恵まれましたことを非常に嬉しく思うと同時に、お二人の先生にもゆかりのある九州は福岡・久留米で開催させていただく、このご縁に改めて身を引き締める機会ともなりました。

会場となる久留米シティプラザは、2016年4月にオープンした新しい施設であり、交通アクセスもよく、久留米のグルメとともに学術的好奇心を満たして頂けるものと思います。

新緑まぶしい久留米の地で、より多くのみなさまとお会いできますことを楽しみにいたしております。